綾瀬市が認定する綾瀬ブランド「菜速あやせコーン」を使った「コーンポタージュスープ」と「とうもろこしのパスタソース」がこのほど完成し、5月10日からJAさがみグリーンセンター綾瀬(同市深谷中)の店頭に並んでいる。
これらの商品は、世界各国が取り組むフードロス削減と、持続可能な開発目標(SDGs)の実践にも繋がる商品開発で、関係者によると発売からの「売れ行きは上々」という。
収穫したトウモロコシのうち、市場や直売所に並ぶのは出荷基準をクリアした全体の半分ほど。傷がついたり先端まで実が入らなかったものは出荷できず廃棄するしか手立てがなかった。JAによると、昨年の綾瀬市内のトウモロコシの収穫量は約39万本で、このうち約4割は規格外で出荷できず、その大半が廃棄処分された。6月中旬の収穫初期は出荷量が順調に増えるが、7月以降に廃棄量が増えるという。
こうしたなか2年前の長梅雨で廃棄量が増加し、危機感を強めた綾瀬市小園の生産者、大石博さん(39)らが「店に並んでも買えない人がいるのに廃棄量が増えていく。せっかくの美味しいトウモロコシを多くの人に味わってもらえないか」と考え、綾瀬営農経済センターに相談を持ち掛けた。早川の生産者、内藤昭宏さん(56)は「そこから加工用出荷の道が開けた」という。
5月に販売を開始した2つの商品の原料は出荷基準を満たせなかったが「味は確かな」(大石さん)トウモロコシ。廃棄した一部の530キロ分をペースト状に加工して190キロ分をポタージュとパスタソースに限定生産した。
うどんとも合う
いずれも1袋1人前298円(税込)で販売している。JAによると「パスタソースは汁なしうどんにもぴったり」という。(問)JAさがみグリーンセンター綾瀬【電話】0467・79・0808
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