海老名市内全域で2日、電動自転車のシェアサイクル実証実験が一斉にスタートした。公共施設を中心に設置される「ステーション」と呼ばれる拠点で、非接触型で電動自転車を貸し出す。この日、市役所でオープニングセレモニーも行われ、内野優市長が「市全体で盛り上げていく」と宣言した。
この実証実験は、海老名市と運営などにあたる江ノ島電鉄、オープンストリート(東京都港区)の3者が協定を結び、2024年8月までの2年間で実施される。海老名市が公共施設や公園など市内20か所の一角を無償で提供し、運営会社が自転車置き場を設置した。
非接触型
貸出料金は30分130円で、15分ごとに100円を加算する仕組み。12時間の利用で最大料金は1800円で、利用はすべて専用のアプリを使用して行う。電話番号とメールアドレス、氏名や決済方法をアプリに登録して、利用予約を入れ、点在する無人ステーションへ行き、予約した自転車の車両番号に暗証番号を入力するなどして開錠して利用を開始する。
市内20カ所を含む県内761カ所のステーションであればどこでも24時間の貸出、返却が可能で、この利用網は全国各地に広がっている。バッテーリーの残量はGPSで管理され、残量が40%未満になると交換する。設置可能台数はステーションにより異なり、返却時の空きスペースや電源状態もアプリで情報が得られる。
近隣では相模原市や寒川町、茅ヶ崎市など相模川左岸のほか、二宮町や藤沢の東海道、鎌倉など県内では13自治体が協定にもとづき設置網を広げている。
江ノ電の楢井進社長は「主要事業の鉄道、バス、観光、不動産に次ぐ新事業として昨年3月にマイクロモビリティの部門を立ち上げた。鉄道とバスを補完するための2次交通としての位置づけで取り組み、カーボンニュートラルや街の活性化に貢献していきたい」とあいさつ。オープンストリートの工藤智彰社長は「海老名市を訪れる方の他にも住んでいる方、働いている方にも便利に使って頂きたい。GPSにより収集したデータを提供し、今後の道路整備などに役立ててもらえるようにしたい」と話していた。
市役所のロビーで行われたセレモニーの後、電動自転車を試乗した内野市長は「電動には初めて乗った。これは最高だ。坂が多い場所でも楽に乗ることができる」と利用促進に手ごたえを感じていた。
専用の無料アプリは「HELLO CYCLING」。市商工課【電話】046・235・8439。
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