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公開日:2023.05.26

海老名総合病院
新棟「西館」が完成
救急受け入れなど強化

 海老名総合病院を運営する社会医療法人ジャパンメディカルアライアンス(贄(にえ)正基理事長)は5月21日、新たに建設した新棟「西館」(=写真)の竣工式と内覧会を開いた。高度検査センターの設置や手術支援ロボットの導入など救急医療体制の強化が図られた。

 新館に隣接する西館は地上5階建て。1階は救命病棟で救命救急センターと高度検査センターを集約した。 2階は11室の手術室とICUを備え、救命病床はこれまでの20床から30床へ拡充し、救急患者の受け入れ体制を強化した。

 3階から5階は410床を備える病棟で、病室は8人部屋を4人部屋に変更したほか、個室を増やして快適な療養環境を整えた。西館は上から見ると三角形型をしており、病棟全体を見渡せるように、3つの角それぞれにスタッフステーションを設置した。

 手術支援ロボット「ダヴィンチ」の導入のほか、積極的にICT(情報通信技術)を取り入れて医療機能面も強化。入院患者の心拍数や血圧をデータ化したり、ベッドの空き状況、看護師の必要人数など病院内のあらゆる情報を集約して可視化する「コマンドセンター」も導入した。

 同病院は1983年開院で、建物の老朽化や人口増加に伴う救急医療ニーズの増加に対応できる機能を整備する必要があるとして、約10年前から新棟建設を検討してきた。しかし、県央地域の医療提供体制を図るために座間総合病院の開設を優先したことや東京五輪の開催、新型コロナの蔓延などが影響し、竣工がこの時期になった。

 式典であいさつに立った贄理事長は「西館が建って終わりでない。これから我々が何をするかが重要。地域の医師会と連携を図りながら医療、介護、福祉の分野で貢献に努めたい」と話した。

 同病院では、5月27日(土)から西館の運用を予定している。

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