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公開日:2025.10.10
綾瀬市綾穂(りょうほ)の会
ゼロから休耕田復活
収穫の一部 子ども食堂へ
綾瀬市早川で休耕田を復活させる取り組みが進み、9月下旬に収穫を迎えた。農業未経験のグループ「綾穂の会」(柏木秀一代表)が約700平方メートルの稲作に挑戦したもので、来年は面積を倍以上に広げる計画もある。
柏木さん自身は普段、清掃関連の事業(寺尾北)を営み、農業の取り組みは初めて。地元綾瀬市の田んぼを復活させようと決意し、中学時代の後輩や取引先関係者などに声をかけ「ほぼ素人」という11人でチームを結成した。
綾瀬西高校近くの田んぼで休耕している場所を探し、所有者と交渉して借り始めた。この場所はかつて田畑が広がっていたが、今では後継者不足や高齢化などの影響で草木が茂る面積が増えた。一度荒れてしまうと復旧は土木工事のようになり、難しくなる。柏木さんはJAさがみ綾瀬営農経済センターや市農業委員会などに相談。稲は倒れにくく収量にも優れる「てんこもり」を手植え。近くで田んぼをもつ森山謙治さん(68)は、柏木さんたちに必要な作業などを助言し続け、この日も稲の干し方を教えた。「荒れた田んぼは害虫や野鳥のすみかになり、周囲の作物が被害を受けてしまう。田んぼが復活するのは良いこと」と話す。
収穫は稲作の苦労を味わうために半分は鎌で刈り取った。稲の収益は次年度の活動費に換え、一部は保育園や子ども食堂に寄付する予定だ。柏木さんは「初めての栽培だったが出来もよく量が獲れた。来年は2千平方メートルに広げる。いつかは企業も参画できる仕組みを作りたい」と話している。
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