座間の魅力を伝えたい

　○…「予選で落ちると思っていましたから、“王子”になれるなんて、本当にびっくりしました」。バイト先に貼ってあった応募を呼びかけるポスターをたまたま店に寄った母親が見つけ、勝手に応募したという。「芸能界でよく聞く話ですよね」と笑う。友だちからは『王子』と呼ばれるようになったとはにかむ。

　○…生まれも育ちも座間市入谷。小中学校ではサッカーに熱中した。県内の大学に通う現在も週４回、大学と社会人のリーグで汗を流している。王子＆王女コンテストでもサッカーの技術を披露した。「普通のことをやっても、評価低いだろうな」と普通はサッカーボールを足で扱うリフティングを手で行い、会場は笑いで包まれた。「ぶっつけ本番でしたが、喜んでもらえて良かったです。本当のリフティングは３回くらいしかできないですがね」と笑う。

　○…大学生になってびっくりしたこと、それは「座間市が知られていない…」こと。「座間市ってどこ？」とよく言われるという。「新宿や横浜に近くて、自然がいっぱいあって大好きなんですけど、知られてなくて」。子どものころは谷戸山公園を冒険の地として遊び回った。「せっかく王子になれたので、色々なイベントに参加して、少しでも多くの人に座間市の魅力を伝えられたら」

　○…来年から就職活動が始まる。興味を持ったことをドンドン体験しようと予定を立てている。飲食店でのバイトで知ったお酒の魅力をもっと知りたいと造り酒屋でのインターンなどを企画する。「自分の興味ある分野で働きたい。ただ、今回の受賞で改めて『地元』を意識しています。座間市に関わる仕事ができれば」と新たな方向性を見出したという。「やっぱり、座間市っていいところですよね」とニッコリ。