「吉田松陰論」の講義を大学で10年間続けている 長谷川 勤さん 松蔭大学客員教授 68歳
「知行合一」の人生
○…吉田松陰の妹、杉文が主人公の今年のNHK大河ドラマ『花燃ゆ』。吉田松陰の「知行合一(ちこうごういつ)」を校是とする松蔭大学で、その名も「吉田松陰論」の講義を10年間担当。これまで約2000人の学生に、松陰の生き方や教えを伝えてきた。「大河」効果で講座や講演など忙しい日々。本の執筆の話も来ているという。教養ある婦人になるよう松陰の薫陶を受けた文、松陰の活躍を陰で支え続けた杉家の長男の梅太郎。スラスラ続く解説を聞くと、日曜の夜が待ち遠しくなってくる。
○…講義では松陰が最後に残した『留魂録』を読み解く。常に持ち歩くテキストには、5色の蛍光マーカーがびっしり。吉田松陰への興味を持ったのは高校生のとき。明治生まれの父に、幼い時から従軍の話を聞いて育った。「どうして戦争があったのか」との疑問から、歴史に興味を持つように。近代史を遡っていった結果行きついたのが、国防の原点とも言うべき吉田松陰の生き方だった。
○…群馬の生まれ。中学卒業後上京し、三菱電機に就職。そこで学歴の壁にぶつかり、会社の紹介で神奈川の高校の定時制へ。そこで大学進学への思いが強まり「自分で道を開こう」と18歳で退職。都立の進学校の定時制へ転入した。入学金を稼ぎながら学び続け、20歳で早稲田大学社会科学部へ。卒業後、三陽商会で定年まで勤めた。その間も50歳で学士入学や母校で科目履修生となるなど「知行合一」さながらの探求心と行動力。まさに吉田松陰の生き方そのものだ。定年1年前のこと。偶然出会った松蔭大の副学長と教育論を語り合ったところ「吉田松陰論」の講師に請われた。
○…会社員時代は社内で10本の指に入る腕前の「ゴルフ大好き人間」。三菱電機時代は卓球で実業団の代表選手にも選ばれた。2人の娘のうち、ひとりは高校で日本史を教える。「親子で同じようなことをしています」と笑った。さいたま市在住。
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4月19日