厚木市庁舎の中町第2―2地区移転などを盛り込んだ「厚木市複合施設等整備基本計画」の案が発表され、市では現在、パブリックコメントを実施している。計画では、「いい日々、いい時間。」を基本理念に掲げ、2025年度に整備完了をめざすスケジュールなどが明記された。
かねてより施設の老朽化、狭あい化、庁舎の分散などの課題を抱えている厚木市庁舎。新市庁舎の整備に向けて、これまでに検討委員会などでの議論や、ワークショップ、各団体との意見交換を行い、基本計画策定の準備を進めてきた。
今回発表された計画案では、本厚木駅前のバスセンターなどがある「中町第2―2地区」に新たに複合施設が建設され、市庁舎、図書館、仮称・未来館(科学館)が入るほか、国や県の行政機関、市議会、消防本部などの機能を備える。中町立体駐車場、大型バス発着場、バスセンター、地下道、保健福祉センターの再整備も合わせて進められる。
整備の基本理念は「いい日々、いい時間。」で、家「第1の場所」、職場・学校「第2の場所」に次ぐ「第3の場所」(サードプレイス)を創出する。5つの基本方針では、あらゆる世代の居場所や気付きの場となる、中心市街地のシンボルとして誇りと愛着を感じることができる施設などを掲げる。
複合施設の建設予定地の敷地面積は約9000平方メートル、延床面積は約4万8700平方メートルになる。建築費は全体で約224億円となり、国と県の部分を除くと約174億円。スケジュールの目標は、22年度から建設工事が行われ、25年度末には完成する予定を立てる。市市街地整備課の担当者は、「市庁舎と図書館の複合施設はあるが、さらに科学館もある施設は全国的にもあまり事例がないと思う」と話す。市役所窓口、図書館、科学館の利用者の相乗効果を見込むほか、施設の低層部については、設計段階でフロアの構成を検討するという。
今月29日まで
現在、市では今回の計画案について、11月29日(金)まで、パブリックコメントを実施している。資料は市役所、中央図書館、各公民館のほか、市ホームページから閲覧が可能。市市街地整備課では、「新しい複合施設を愛される、誇れるものにしていきたいと考えている。ぜひ案を見て意見を頂ければ」と話す。
パブリックコメントで集まった意見は、同基本計画の参考となり、市では年内から年明けの策定をめざす。
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