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厚木・愛川・清川 人物風土記

公開日:2021.03.26

舞台用背景幕が完成した長谷ささら踊り盆唄保存会会長の
井上 真弓さん
厚木市三田南在住 65歳

伝統文化の楽しさ伝える

 ○…制作が進められていた舞台用の背景幕がこのほど完成した、県指定無形民俗文化財『相模のささら踊り』を継承する長谷ささら踊り盆唄保存会の会長。制作は絵本画家の米山永一さんに依頼した。「率直にうれしい。絵本作家さんならではの感性が生かされていて、今までとは少し違う”新しい感じ”のささら踊りを見せられそう」と笑顔。舞台で主に市内の愛甲ささら踊り盆唄保存会との掛け合いの際に使用するという。

 ○…もともと父親が同会に所属しており、他界した後、母親が入会。その後娘が引き継ぎ、2008年から会長に。「もともと地元にあった伝統芸能ということをやればやるほど理解でき、伝えていきたいという気持ちになった」。何よりも地域の人同士の出会いと交流の場になっていることが一番の魅力と話し、会長就任時は10人ほどだった会員が、今は22人まで増えていると嬉しそうだ。

 ○…根っからの厚木っ子。娘二人は嫁ぎ、現在はご主人と二人暮らし。「お互いに相手のやる事には口を出さずに好きなことをやるのが夫婦円満の秘訣」とお茶目に笑う。国指定重要無形民俗文化財の相模人形芝居・長谷座の副座長も務めており、「昔から伝わる芸能に携わることで、改めて生まれ育った厚木の歴史などに興味を持つようになった」と話す。

 ○…コロナ禍でこの一年活動できない日々が続く。「できれば今後のことを話し合うなど、コミュニケーションだけでもとりたいのですが、高齢の方もいらっしゃるのでなかなか難しくて」と憂う。活動再開になったら特に若い人たちに加わってほしいと願う。「踊り自体は難しくないので、一度体験してみてほしい。絶対に楽しいから」と太鼓判を押した。

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