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厚木・愛川・清川 人物風土記

公開日:2022.06.17

厚木市文化協会美術会の会長を務める
藤巻 功さん
厚木市恩名在住 69歳

創造の魅力に惹かれて

 ○…厚木市文化協会美術会の会長を今年3月から務める。6月1日から7日には第60回の会員展をアミューあつぎで開催した。「コロナ禍で影響があるなか、節目となる会員展に多くの方がご来場いただき本当にありがたい」と感謝で目を細める。会長就任後初の大仕事を終え「少しホッとしています」と笑顔。

 ○…会員数は53人。絵画教室の講師や作品を販売するプロの作家から趣味で描く人まで幅広く、作風も多彩だ。肩肘張らず、展示会では好きに描き作った作品を持ち寄り語り合う。「やっぱり『良いね』と言われると嬉しいし、他の人の作品やアイデアは刺激になる」。秋の市民文化祭では、会員だけでなく一般からの作品も募る作品展を予定している。あくまで「気軽に」。門戸はいつでも開いている。

 ○…東京生まれ、埼玉育ち。エンジニアとしてソニーに入社した縁で厚木市へ。「絵の勉強をしたことはなかった」というが、平面図から立体図を起こす仕事柄、デッサンはお手の物だった。定年後に「何か始めようか」と絵画の講座に参加し、透明水彩画の色調や緻密な描き方に惹かれていった。構図はもちろん、どの色から初めてどの色を重ねていくか、計算がものをいう世界はまさにエンジニアとしての経験がいきる。風景画を中心に多い時は年間80枚ほど描いたことも。過去の作品は全て保管し、季節ごとに自宅のリビングを飾る。会長就任で「忙しくて描ける数が減っちゃって」と苦笑する。

 ○…2人の息子は独立し、夫人との2人暮らし。2人の孫の成長が楽しみだ。以前はゴルフや釣りなどもたしなんだが、今は会長の責務に邁進する。「美術の魅力を広げていきたい。これは会としての使命でもあると思うから」

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