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厚木・愛川・清川 人物風土記

公開日:2023.06.02

フラワー&ガーデンショウ横浜2023で2回目の金賞を受賞した
又村 秀(しげる)さん
厚木市妻田西在住 65歳

つくる楽しみを満喫

 ○…5月に開催されたフラワー&ガーデンショウ横浜のコンテナガーデンコンテストに2回出展し2回とも金賞を獲得した。また、世界らん展で毎年何らかの賞を受賞するなど活躍中だ。「つくる楽しみや刺激が欲しいので、コンテストを選んで出品しています」と笑顔。普段から花やガーデニング関連に関わらず、様々な芸術作品を鑑賞していると言い、「テーマごとに考えを巡らせていると、自然に発想が湧いてくる」と、物静かな落ち着いた口調が印象的。

 ○…製造業に就職したが、ある日、系列会社がフラワー産業を手掛けることになり、その代表を任され40歳手前でフラワーショップに修業に。「花屋はまず笑わないとダメって言われたんだけど、製造一筋だったから笑顔が作れなくて苦労したよ」としみじみ。切花を教わり妻田地区に切花と園芸のできる店をオープン後、独学で寄せ植えやハンギングバスケットを学び、閉店後は教室を開設し講師の道へ。

 ○…現在、次女は大学生で別居し、夫人と長女との3人暮らし。娘二人について、「好きと経営はまた別の話だから、継いでほしいとも思わないし、好きな道に進んでほしい」と父の顔。一方、隣りに住む水墨画家の父には「デザインなど的確なアドバイスをくれる」と感謝を示す。

 ○…「父は89歳で多くの弟子がいるにも関わらず、未だに月1回東京の師のもとに通い学んでいる。その姿勢を心から尊敬したい」。その父の卒寿祝いに、父親、自身の作品に加え、夫人のシャドーボックス、妹の版画作品等による「又村ファミリー個展」の開催を企画する。「アイデアと技術力を生かした作品でこれからもコンテストに挑戦したい。恥ずかしいものは出したくない」。職人の気概を感じた。

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