日本建築仕上学会 女性ネットワークの会の主査を務める 熊野 康子さん 厚木市水引在住 63歳
意欲を失わず前へ
○…日本建築仕上学会女性ネットワークの会は、建築仕上げに伴う設計や材料、構法、施工等の技術発展に貢献する「日本建築仕上学会」の企画事業委員会の下部組織。2013年に準備委員会が立ち上がり、翌14年から本格活動を始めた。組織や職種の垣根を越えたネットワークをつくり、女性技術者が交流する場の提供を目的にしている。「10年活動して女性の活躍も増えた。さらにその場を広げたい」と意欲を燃やす。
○…昨年は女性が活躍する札幌での現場見学会の開催や静岡県内では建設まつりを開催した。また、市内中央公園で数年ぶりに行われた建設フェスタでは初めて女性ネットワークの会が参加し、女性の活躍をPRした。他にも市内の小学校23校に鉄道を軸にした土木に関する本の寄贈も。自ら作詞・作曲、歌を担当した会のPRオリジナルソングを作るなど精力的に取り組んだ。
○…北海道札幌出身。子どものころから音楽が好きな明るい性格だった。都内の大学を卒業後、化学材料メーカーに就職し土木建築材料を扱う部署で成分の分析など製品開発に携わった。「実験で何度も失敗した。でもその先にある成功にやりがいを感じた」。その後、縁あって(株)フジタに転職。現在、内装に関する壁紙や塗料など新しい材料の研究開発を担当する。
○…市民農園「飯山農楽校」の一員として無農薬野菜を育てている。「買うと高いから自分で作ろうと始めた。鳥獣被害などで大変なこともありますが、それを乗り越え収穫できた野菜は格別です」と笑う。建設業界における女性の比率は低い。「大事なのは挑戦すること。女性が働きやすい業界になるよう私なりに失敗しても頑張りたい」
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