国立社会保障・人口問題研究所(社人研)が2023年12月に最新の将来人口推計を発表した。
これによると、20年に923万人だった神奈川県の人口が50年には852万人に減る。同様に県央地域の人口減少は清川村が最も大きい36・5%、次に愛川町28・3%減。市域では厚木が15・5%、綾瀬13%、相模原10・7%、座間10%、大和3・5%、海老名2・7%の減。
50年の65歳以上の割合は大和が34・1%と最も低く、海老名が34・4%。清川村は46・3%、愛川町44・3%で高齢化がさらに進み、0〜14歳の割合が10%を下回る自治体も現れることからも抜本的な少子化対策が急務となる。
推計は現状のままで推移した場合の試算で、国県の施策や市区町村の取り組みなどにより前後する。実際、2000年推計時の20年の県人口は884万人だったが923万人に上振れした。
上振れ・下振れも
県央地域では相模原と大和、海老名、綾瀬が県全体と同様に上振れし、厚木、座間、愛川町、清川村は下振れした。
厚木は推計22・9万人が22・3万人、座間は14・3万人に対して13・2万人、綾瀬は7・9万人に対して8・3万人、愛川町は4・1万人に対して3・9万人、清川村は3・1千人に対して3千人だった。
全国的な人口減少が続くなか、事業用地の跡地でマンション開発が進む大和市は将来人口を24万人、市役所周辺で市街化が始まる海老名市は15万人をピークに人口が増える想定を掲げ、新たな街づくりを標榜している。
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