40年にわたり高校生に茶華道を指導し今も厚木北高で続ける 野口 昌子さん 厚木市出身 88歳
幸せをかみしめる
○…厚木市、海老名市、大和市の高校の茶華道部で40年にわたり、多い時で3校を並行して外部指導を担ってきた。以前、携わっていた高校の顧問の異動に伴い、昨年から出身地である厚木市で、厚木北高校に絞って茶華道を教えている。「やはり生まれ故郷というのは特別な存在。そこから声がかかったのも何かのご縁だと思うので、ここで指導しようと思った」と話す。「高校生と接するのは本当に楽しい」としみじみ。
○…自身が茶華道を始めたのは、意識してのものではなかったよう。高校卒業後、母親をはじめ周りに嗜む人が現れ、いつしか「習いたい」に。その後家元の「1杯のお茶でピースフル・ハピネス」という考えに感銘を受け、はまった。ご主人の転勤でオーストラリアに住んだ際、そこに暮らす難民たちと言葉の代わりに茶華道で交流ができた。日本文化の素晴らしさを改めて認識した。帰って来て裏千家団体の「学校茶道」の取り組みに賛同し、高校での指導を始めた。
○…現在は大和市でご主人と2人暮らし。オーストラリアから帰国後、ご主人は日本語学校を立ち上げるなど日本文化への想いは同じ。「私の活動をずっと黙って見守ってくれている」とお互い信頼を深めている。厚木への思い出を尋ねると、「よく遊んだ場所。昭和天皇の玉音放送を聴いたのもこの地」と話す。
○…長年の指導で、繋がりの大切さと「継続は力なり」を学んだ。今年度も同校で週1回指導に当たる。「3年間で生徒たちは本当に成長する。この子たちと接することでこちらも刺激をもらえるし、気付かされることも多々ある。なんて幸せなんでしょう」。その上で生徒には「どうか若いうちに積極的に外の世界も見てほしい」と願う。
愛甲石田駅近く家族葬専用式場「ゆかりえ」家族葬から樹木葬。友引の日に無料相談会を開催しています。 |
愛甲石田駅近く家族葬専用式場「ゆかりえ」家族葬から樹木葬。友引の日に無料相談会を開催しています。 |
<PR>
4月19日