書籍を市に寄贈した「荻野の歴史を学ぶ会」の会長を務める 田中 昭一さん 厚木市上荻野在住 83歳
地元を愛す熱血会長
○…6月20日に厚木市に書籍「荻野の歴史」を寄贈した歴史研究グループの会長を務める。自然に恵まれた荻野の歴史を風化させないように若い世代に伝え、地元住民に広く知ってもらうことを目的に冊子を作成した。「先人が紡いできた歴史を残す手段として取り組み、今回市の関係機関ほかに240部を贈呈した。学校の課外授業に活用したり、歴史散歩のお供に活用してもらえたらうれしい」と笑顔。
○…会は2016年に発足。3年ほど前に初代会長から職を引き継いだ。上荻野生まれ上荻野育ちだが、もともと地元の歴史にそれほど興味はなかった。だが、荻野公民館上荻野分館長時代に館内に置かれていた地元についての書類をみて、俄然惹きつけられ、学ぶ会に入会した。現在は月1回定例の勉強会を開催する。「会員がより興味・関心を持つようなテーマを選んでいる」と、気遣いをみせる。
○…長男長女は独立し、夫人と二人暮らし。「お互いにあまり干渉せず、自由にやるのが円満の秘訣」というが、活動については「応援してくれてるかな」と照れ笑い。会の活動以外に身近な自然風景などを撮影して、作品を新聞に投稿する趣味も。「これまで数回採用されてるんだよ」とうれしそうに切り抜きを見せてくれた。
○…今会の冊子は同会会員が研究を重ねて原始時代から現代までの同地域の歴史、民俗、文化に度について、60項目にまとめたもの。「これに納まらない埋もれているものがまだまだあり、第2段も作りたい希望はある」。一方で、会員の高齢化による存続の危機感も持っているよう。「講演会の資料作りなど、こだわりと責任感がすごい」と周りから評価される熱血会長がチャレンジを続ける。
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2月7日