宮城県石巻市の少年野球チーム「石巻小学校レッドベンチャーズスポーツ少年団」の選手と関係者らが、9月14日から16日まで厚木市に滞在し、厚木市の子どもたちと親善試合を行った。両市の少年野球交流事業として始まったもので、コロナ禍での休止を経て5年ぶりに実施。子どもたちは「甲子園で逢おう」を合言葉に熱い交流を行った。
この事業は、厚木市少年野球協会が東日本大震災の被災地にバットやグローブなどを寄贈したことが縁となり始まった。厚木市では、震災翌年の2012年から宮城県多賀城市、17年からは石巻市の少年野球チームを招いている。
石巻小学校レッドベンチャーズスポーツ少年団は、6月に宮城県で行われた「第63回石日旗争奪少年野球大会」で参加20チームのトーナメント戦を制し、厚木市に招待された。選手とコーチ、保護者らは14日に厚木市に到着。市役所で同協会関係者や山口貴裕市長、佐後佳親教育長らの歓迎を受け、15日と16日に市内で行われる親善試合に向けて意気込んだ。
山口市長は「この事業が始まった際の合言葉は『甲子園で逢おう』。中学高校でも野球を続けてもらい、厚木の子どもと再会した際は言葉を掛け合い、素晴らしい絆を深めてもらえたら」とあいさつ。市長から練習球が贈られると、子どもたちからは歓声が上がった。
試合後は肩組み記念撮影
15日は玉川野球場で妻田ブルーフォックス、県央少年野球クラブの2チームと対戦し、1敗1分。16日に神奈川工科大学内のKAITスタジアムで行われた厚木スターズとの試合では、3対5で敗戦を喫し、結果は2敗1分となった。悔しい結果となるも、16日の試合後には両チームの選手が称え合い、肩を組んで記念撮影を行った。
レッドベンチャーズの主将を務める小川にこさん(6年)は「親善試合では、リードしていた試合でサヨナラ負けをしたのが悔しかった」とするも、「多くの選手たちと交流ができて、チームのみんなも楽しめていた」と、笑顔で話した。
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