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公開日:2025.08.08

珠洲焼復興に基金設立
アンリツ株式会社ら

  • 石川県珠洲市の伝統工芸 珠洲焼

    石川県珠洲市の伝統工芸 珠洲焼

 厚木市恩名に本社を構えるアンリツ株式会社(濱田宏一社長)は、能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県珠洲市の伝統工芸「珠洲焼」の復興支援として、珠洲焼の持続的な発展を目指す一般社団法人「珠洲焼みらい基金」を6月に設立。同基金を活用し、珠洲焼を継承する将来世代の陶芸家を育成するための「珠洲焼研修生奨学金制度」を創設した。

 この制度は、珠洲市が実施する「珠洲焼基礎研修過程」の研修生を対象に、審査を経て、研修期間の2年間奨学金を給付するもの。同基金は、アンリツ株式会社の濱田社長が代表理事を務め、浜松ホトニクス株式会社、ヒロセ電機株式会社、およびその他1社とともに奨学金制度の運用を行っている。

 珠洲焼は、12世紀から15世紀にかけて珠洲市付近で生産された、中世の日本を代表する陶器の一つ。鉄分を含む珠洲の土を高温で焼くことで、灰黒色になるのが特徴と言われている。

 約400年前に1度生産が途絶えたが、1970年代に復活。しかし、能登半島地震により、約20あった窯が全滅し、現在も再開できた窯は5つに満たない状況となっている。珠洲市は、震災以前から珠洲焼の振興のため、2年間の基礎研修課程を開設しており、研修生は作陶技術や商品企画などを学んでいる。

 「珠洲焼創炎会」の篠原敬会長は、「奥能登の風土の中で時間と手間をかけて作られる珠洲焼の魅力を今後も発信していきたい。地震後も珠洲に残って窯元を目指す卒業生も多くいる。現在の研修生たちも続いてほしい」と語り、後継者育成への支援に感謝しているという。

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