大山詣りを題材にしたポスター
県の教育委員会が主催する、文化財保護ポスター事業で、成瀬中学校３年の大澤日菜さんが最優秀賞を受賞した。大澤さんの最優秀賞受賞は一昨年に続き２回目。
次代を担う子どもたちに文化財を守る心を育んでもらうことを目的に、県内の中学生を対象に文化財をテーマにした作品を募集している同事業。「わたしたちの文化財」部門テーマ１「文化財保護」と、テーマ２「私のまちの文化財」で募集し、50回目の今回は８７７作品が寄せられた。
大澤さんは、「私のまちの文化財」で最優秀賞を受賞。歴史が好きだったこともあり、同事業には、１年生の時から毎年応募していて、昨年は優秀賞に選ばれている。
日本遺産に登録された大山詣りを題材にして、伊勢原の魅力を描きたいと考えた大澤さん。江戸時代から続く大山詣りの歴史を「伝統と歩む」と言うタイトルで表現。木太刀を担いだ職人が、大山阿夫利神社に参拝へ向かって歩いている様子を、遠近法を用いて表現した。
ほかにも、雲の描き方や、大山を色のグラデーションを用いて描くなど、浮世絵風の要素も取り入れ、夏休み期間中の１週間ほどで完成させたという。受賞の知らせを受け「中学生の集大成のつもりで応募した。自信はあったけれど、最優秀賞に選ばれるとは思っていなかったので、嬉しい」と喜びを語った。
絵は独学で
小学生の頃から絵を描くことが好きで、さまざまなコンテストに応募してきた大澤さん。絵画教室に通った経験はなく、絵は全て独学だという。「休日など気が向いた時に絵を描く。描いている時は集中できて、楽しい」と話す。
受賞作品は巡回展で観覧できる。11月22日（月）から28日（日）まで清川村生涯学習センター、12月１日（水）から28日（火）まで、県立近代美術館葉山で開催される。
大澤日菜さん
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