伊勢原 社会
公開日:2025.11.12
地域一体で「もしも」に備え
峰岸下自治会が防災訓練
伊勢原市の中央部に位置する高部屋地域の峰岸下自治会(前場秀雄会長)の自主防災会が11月2日、震度5弱の地震発生を想定した防災訓練を実施した。当日は午前9時の発生想定に基づき、住民や地元企業、伊勢原市などが連携し、いざという時に備えた様々な訓練が行われた。
訓練では、地元消防団による消防車両の巡回に始まり、各戸の玄関や門扉に掲示された「安否確認カード」の確認作業が行われた。あわせて、民生委員や看護師らによる要援護者の安否確認も実施され、地域全体での見守り体制を確認した。
同自治会では、独自に地元事業所と協定を締結しており、(株)丹野設備工業所は防災訓練本部の場所として協力、太陽建機レンタル(株)からは、災害時協力井戸から生活用水を確保するための発電機が提供された。また、そんぽの家伊勢原とは、有事の際の自治会によるAED使用について連携を確認した。
このほか、市危機管理課と地元消防団による初期消火訓練や、非常食の炊き出し訓練なども行われ、参加者は真剣な面持ちで各訓練に取り組んだ。
前場会長は「こうした取り組みができるのは、峰岸下自治会の企業・個人の団結があってこそ。感謝している。自治会の防災備蓄倉庫には様々な資機材も揃っているので、もしもの時はぜひ頼ってほしい」と、地域の結束力と備えの重要性を語った。
市危機管理課職員は「防災訓練を毎年行っている自治会は半分にも満たないのが現状。このような取り組みは他の模範になるだけでなく、市としても大変ありがたく思う」と述べ、同自治会の先進的な活動を高く評価した。
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