“郵便の父”称えるポスト 年内に完成予定
”郵便の父”として知られ、横須賀でその生涯を閉じた前島密(ひそか)。没後95年記念事業として、胸像を乗せた郵便ポストが同氏の眠る浄楽寺(芦名2の30の5)の一角に設置される。「日本文明の一大恩人前島密翁を称える会」が計画し、日本郵便株式会社などが協力する。
前島密は新潟県上越市生まれ。36歳(明治4年)のとき、イギリスの近代的な郵便制度に倣って日本で郵便事業を立ち上げその礎を築きあげた。退官後、芦名に別邸「如々山荘」を建設。84歳の生涯を閉じるまでそこで隠居生活を送った。郵便事業だけでなく、郵便貯金の創設や新聞事業の育成、電話の開始、早稲田大学前身校の創立など幅広い功績を残している。
ポストの設置を計画しているのは、郵便局退職者らで作る「日本文明の一大恩人前島密翁を称える会」。青銅製で、実際に投函もできる。没後95年記念事業の一環で日本郵便と共同で進めており、同寺の一角に設置する。以前から「前島氏と縁あるこの地に特別なポストを」という計画はあったが、同寺の前には秋谷郵便局のポストが設置されていたため実現しなかった。8年前、同郵便局の移転に伴いポストが移動したことを受け、計画が具体化。同会の吉崎庄司会長は「長らく温めていた記念事業。近代郵便の父だけでない前島密の功績を知るきっかけになれば」と話す。製作には4〜5カ月かかる見通しだ。
明日26日(土)には同会主催の墓前祭が行われる。今年16回目で、毎年遺族や郵政グループのOBが全国から集い、前島密の偉業を偲ぶ。一般の参加も可能で、当日は午前11時から浄楽寺で式典が始まる。
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