「子どもが自由に遊べる場所をつくってください」─。野比地区の小学5年生が、今月8日開会した市議会定例会に陳情を行った。提出された書面には、野球やサッカーなどのボール遊びを禁じている公園が多く、利用面で不自由さを感じていることが記されている。議会事務局によれば、未成年からの陳情は確認できる範囲で初めてという。
小学生が異例の手法で行政に物申した。ことの経緯はこうだ。
陳情者を含む5人の児童が北下浦海岸通りの駐車場でスケートボードを走らせていると、管理人の男性に危険行為として注意を受けた。そこで、野比海岸公園に場所を移して楽しんでいると、ランナーや散歩をする人の妨げになると、またもや声を掛けられたという。
ほかにもボール遊びを制限している公園は多く、学校の校庭も放課後の利用に制限があり、「周囲に遊べる場所がない」と主張している。
5人は「自由に遊べる空き地を求める」署名活動も展開。約600筆を集めた。
陳情書には保護者の補足があり、「(横須賀市は)公園面積県内1位としているが、自由度が低く満足感につながっていない」と説明。市が掲げる「子どもが主役になれるまち」のスローガンにも疑問を投げかけている。
市政について要望する陳情は、年齢制限がなく誰でもできる。今回の案件は、13日(月)の都市整備常任委員会で審査される。
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