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公開日:2017.07.14

近代五種
高1コンビ 世界に挑む
有路さん(三浦学苑)、柴田さん(大津)

  • フェンシングのユニフォームに身を包む柴田さん(左)、有路さん

 水泳、フェンシング、馬術、射撃、ランニングの5競技で争われる「近代五種競技」のユース世界選手権に久比里在住で三浦学苑1年の有路(ありじ)萌さんと横須賀大津高校1年の柴田華さんが出場する。大会は今月17日からチェコで行われる。

 東京で5月に開かれた日本代表選考会に出場した2人。有路さんは6人中4位、柴田さんは2位に入り代表に選出された。

 日本ではあまり知られていない近代五種競技。5つの競技をこなし、その総合得点で順位が決まる。今回2人が参加する大会は18歳以下のユース世界選手権で、馬術を除いた4種目で競われる。

悔しさ晴らす

 三浦学苑の水泳部に所属する有路さん。基本的には放課後、校内のプールで水泳の練習をする。陸上部の朝練に参加し、防衛大でもランニングを行う。また、月に1度、埼玉にある自衛隊の施設で、元オリンピック選手を含めたコーチにフェンシングと射撃の指導を受け、自宅でのトレーニングも欠かさない。日々違う種目に取り組まないと偏りが出てしまうという。日替わりで場所を変えながらの練習は多忙を極める。

 「近代五種の面白さは、一つの競技で順位が決まらないこと。どれだけリードしていても一瞬で抜かれる可能性がある。もちろん、その逆もしかり」と有路さん。「一つで負けていても他で挽回できるため、負けず嫌いな自分の性格に合っている」と自己分析する。

 近代五種に出会ったのは中2の時。情報番組の特集で紹介されているのを見て存在を知った。小、中で水泳と陸上をやっていたこともあり競技を始めた。

 中3で初めて世界選手権に出場し、結果は惨敗。「順位は下から数えた方が早かった」。その悔しさを胸に1年間厳しい練習に耐えてきた。「10位以内を目指す。日本代表の名に恥じないようにがんばりたい」と世界大会の決意を語った。

「3位以内目指す」

 有路さんと同じく、高校1年の柴田さん。お互いが「ライバル」と宣言し、横須賀から世界を目指し切磋琢磨している。

 射撃を得意とし、日本代表選考会では2位で出場を決めた。中1から競技を始め、今回で4度目の世界選手権。「出場できなかった人たちの分まで、全力を尽くして結果を残す。3位以内に入りたい」と意気込みを話した。

 幼少期からスポーツが大好きで3歳で水泳を習い始め、小学校に入ってから陸上を始めた。金沢区内で暮らすが、兄の影響で横須賀市内の高校に進学。柴田さんもまた、学校の授業と移動の多い練習の両立に忙しい毎日を送っている。

 2人とも将来は「オリンピック選手になりたい」。その夢はいよいよ目標に変わりつつある。

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