三浦学苑サッカー部が今夏の全国高校総体(インターハイ)出場を決めた。今月17日に相模原ギオンスタジアムで行われた県予選会の決勝で強豪私学の桐光学園を破って初優勝。「県制覇」という宿願を果たした。8月6日(月)に三重県で開幕する全国大会に挑む。卓球部の男子団体、弓道部の新田果音さんも県予選会をともに優勝で飾って全国の切符を掴んだ。5月に関東大会県予選を制して勢いに乗る女子バレー部なども全国出場が期待されており、同校の運動部の躍進ぶりが際立っている。
サッカー部のインターハイ出場は6年ぶり2度目。前回は初出場で初優勝を果たし”三浦旋風”を巻き起こした。
今大会では全国の切符を掛けた16日の準決勝で東海大相模を21、17日の決勝で桐光学園を10と接戦を制して勝利をもぎ取った。両校の猛攻をしのいだのは鉄壁の守備だ。桐光戦ではシュート数6対17と圧倒されたが、今大会の殊勲選手と枝村隼人監督が評価したGK浅岡琉星君が、再三訪れたピンチをファインセーブで切り抜けた。
「県制覇はチームとして歴史的な偉業。宿敵の桐光を破ったことも大きい。全国でも一戦一戦をしっかりと戦っていく」と枝村監督は選手の活躍を称えながら大舞台への抱負を話した。
6年前のインターハイ優勝メンバーで現在、地元社会人クラブチームの「FC AIVANCE YOKOSUKA」でプレーを続けるOBの木村哲太さんは、「(現役時代に)いつも念頭にあった県制覇を成し遂げてくれた。心からおめでとうの言葉を掛けたい」と後輩の活躍にエールを送った。
県内屈指の強豪として知られるようになったサッカー部の強さの源泉は、指導陣と全国でも指折りの練習環境にある。
昨年3月、佐島の丘に人工芝でフルピッチのサッカー専用グラウンドが完成。照明施設も完備し、施設として申し分のない条件を有している。
インターハイ優勝効果も手伝って入部志願者も増えた。約150人という部員数が選手層の厚さに繋がっており、トップチームを筆頭に4つのグループに分かれて切磋琢磨。競争意識が部全体を活性化させているという。
卓球団体粘り強さで掴んだV 目指すは「全国ベスト4」
卓球部は今月17日に行われたインターハイ予選男子団体で4年ぶりの優勝を果たした。チームは8月に行われる全国大会に出場する。
山本東吾主将(3年)は「高校最後の大会で優勝して全国に進むことができてうれしい」と笑顔で話した。
決勝リーグでは、関東大会準優勝の湘南工科大学付属と接戦を繰り広げ、最後は主将が粘りのプレーで勝利を決めた。顧問の渡邉優樹教諭は「関東大会で東京の強豪といい勝負をして自信になっていた。選手たちをほめたい」と話した。
チームについて山本主将は「ここ1年で我慢強いプレーができるようになった」と話す。毎日3時間、土日は6時間基礎練習を中心に打ち込み、トレーニングでは同校に隣接する大明寺の階段を上り下りし、足腰の粘り強さを鍛えている。
目標は「全国ベスト4」。4人は、個人戦でも全国大会に出場する。
横須賀版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|