「毎週土曜日の早朝は仲間と一緒に5キロラン」──。英国発祥のランニング・ウオーキングイベント「parkrun(パークラン)」を馬堀海岸の遊歩道で展開しようとする動きが進んでいる。発起人はランナー向けのアプリ開発などを手掛けている(株)ラントリップ代表の大森英一郎さん。年齢や運動能力に関わらず、誰でも自由に参加できるイベントで、健康増進や地域コミュニティー形成の場として機能させる考え。首都圏屈指の人気ランニングコースを全国に知らしめ、交流人口の増加も狙う。
走るもよし、歩くもよし
パークランは、今年4月に日本に上陸したばかりの新タイプのランニングイベント。タイム向上などを前提とした集団トレーニングではなく、非競技志向のランナーが楽しみながら継続的に体を動かすことを目的としている。世界21カ国、1800カ所で毎週土曜日の早朝に開催されており、330万人が会員登録。国内では「パークランジャパン」(【URL】https://www.parkrun.jp/)が普及活動を行っている。
規定の5キロはランニング、ウオーキング、ペットと一緒、乳幼児を乗せた「バギーラン」など多様なスタイルで走ることができる。「地域に一人ぼっちをつくらない」といったメッセージも発信しており、参加者間のコミュニケーションを重要視している。
世界各国での開催はすべてボランティアが支えている。馬堀海岸でもチームを組織して運営。タイム計測やコース誘導など、一定数が必要になるという。今月から大森さんと一部のメンバーがテストランを開始。賛同者を募って、年明け以降に本格展開させる。当面は毎週土曜日の午前9時に「湯楽の里」駐車場に集まり、5キロを走る。
ランナーの聖地になる
全国の人気ランニングコースを紹介しているWEBサイト「Runtrip 」(【URL】https://runtrip.jp/)を開設している大森さん=写真=が「どこにも引けを取らないクオリティ」と太鼓判を押すのが馬堀海岸の遊歩道だ。
車道よりも一段高く設置されているため視界に優れ、周囲に植えられたヤシの木が異国のような雰囲気を醸している。外国人ランナーの姿も多く、アメリカの西海岸を走っているような気分を味わえる。信号がないフラットな直線コースは、初心者にもおすすめだという。
馬堀海岸で展開するパークランは、本部から承認を受けた大森さんがボランティアメンバーの一人として運営を切り盛りしていく。
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