仮面ライダーの最新作で、主人公の“ギャグ指導”を担当している芸人 遠藤 雄介さん(芸名:ハッピー遠藤) 野比在住 27歳
「ギャグ量産」子どもにウケる
○…芸人生活には、時に思いがけない幸運が舞い込んでくる。仮面ライダーシリーズの最新作『仮面ライダーゼロワン』で、お笑いの道を志すも売れない日々を過ごす主人公の”ギャグ指導”を担当している。番組中に繰り出されるハイテンションギャグ、不条理なギャグの生みの親。お茶の間に笑いを提供している。
○…今回のチャンスはオーディションで掴んだ。「そんな仕事があるのかと最初は半信半疑」。出演するライブでは、客席の冷たい反応に自信を失いかけていたが、「子どもが相手なら勝機はある」。密かな自信があった。黄色い短パン、Tシャツ姿で「ハッピー、アンハッピー」のフレーズを連呼する持ちネタ。身体をくねらせながらこれを何度も繰り返していると、子どもたちは立ち上がり、ステージに集まりだす。彼らの心を掴む法則はいまだ不明だが、「自分が輝ける領域を見つけた」
○…モテたい、目立ちたい―が芸人を志すきっかけ。大学受験に失敗し、一番やりたい道は何か、を自問自答した結果の選択だった。都内で暮らしオーディションとライブに明け暮れる毎日。「芸人一本ではまだまだ喰えない」。早朝のコンビニバイトは、「昼間の時間帯にいつ呼び出しが掛かっても応じられよう臨戦態勢」。芸人生活にすべてをかけている。
○…「仮面ライダー」では作品の台本を渡され、シーンを想像しながらギャグを量産していく。数十本送って採用されるのは毎回数本だけ。「放送を見ながらの答え合わせが至福の時間」。端役だが同シリーズの映画版(『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ ジェネレーション』)に出演するご褒美も得た。芸歴7年。歯車が回転を始めた。
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