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横須賀・三浦 人物風土記

公開日:2020.01.17

母子保健推進会議会長表彰に選ばれた
森田 佳重(よしえ)さん
横須賀市こども健康課勤務 58歳

人と健康の懸け橋に

 ○…長年におよぶ母子保健活動の功績を称え、全国の個人や団体を対象に毎年行われている「母子保健推進会議会長表彰」。およそ20年にわたる地道な功績が認められ、市内で初めて表彰された。「横須賀の母子保健が高く評価されたことは光栄。産前から産後まで切れ目のないケア制度が整えられたのは先輩や地域の方々のおかげ。表彰を活力にこれからもみんなと邁進していきたい」と前を見据える。

 ○…出身は上町。幼少期に病院で仕事に打ち込む看護師の姿を目にしたことがこの道への入り口に。憧れの看護師を目指し、大学在学の実習先の病院で保健師の仕事を意識するようになった。看護師は患者一人ひとりの、保健師は地域全体の住民の健康状態を維持・改善することが使命。「街ぐるみでみんなと力と知恵を出し合い、課題解決していくこの仕事は今でもとても魅力的」。イキイキと話す姿は、天職に就けたことの何よりの証だ。

 ○…地元での活躍の場を求め、市役所へ入庁。保健所勤務を皮切りに福祉畑一筋で職務に従事してきた。自ら地域へ赴いて働きかけ、妊産婦の孤立化を防ぐ「おしゃべりサロン」を立ち上げるなど、新たな仕組みづくりを多く手掛けた。「協力を惜しまない温かい人がたくさんいる横須賀だからできた。自分も成長でき、感謝でいっぱい」

 ○…柔らかい笑顔と背筋の通った凛とした姿が印象的。一見歳を感じさせないが間もなく定年を控える。「まだまだ現場で活躍できる保健師は市内にたくさん存在する。先輩方やじきに退職する私自身がもっと活躍できるよう、保健師バンクを作るなど、環境を整えられたら」と夢を語る。人と人を繋ぐのも保健師の役割。人への思いやりに定年はない。

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