気候変動の若者アクション「FFF横須賀」で活動している 松本 ひかりさん 池田町在住 20歳
「考えることに意味がある」
○…環境活動家のグレタ・トゥーンベリさんが始めた気候変動対策へのアクション「FFF」。その動きが日本国内の若者に広がる中で、今年4月に横須賀でも団体が立ち上がった。掲げる課題は、久里浜の石炭火力発電所建設。SNSで活動を知り、飛び込んだのが今夏。「街の未来を考えると、どうなんだろう」。そんな疑問が出発点だ。
○…近くに住んでいるのに、発電所の工事を知らなかった。「思ったらすぐ行動するタイプ」。現地へ自転車を走らせ、大がかりな工事が進む様子を見て「大好きな横須賀の街。他人事ではいけない」と不安を感じた。そこで思い出したのが、3月まで半年間留学していたマレーシアでのこと。現地の友人と「社会に貢献できる、人のために動ける人になりたい」と将来や興味のある事を語り合っていた。高校時代に参加したイングリッシュキャンプでは、SDGsの飢餓問題についてディスカッションする機会を得た。こうした経験や思いの先にあったのが、今の活動だ。
○…「沈黙は賛成と同じ」と言われたことがある。社会への問題提起は、ともすると主張だけが強くなってしまう。反対意見をどう受け止めて対話するか。そんな難しさも感じているところだ。今月の”アクション”では自分がマイクを持ち、食と気候変動についてスピーチ。「まずは、考えることに意味がある。そのきっかけを広げていきたい」
○…この活動をきっかけに人や社会、環境に配慮した消費行動を指す「エシカル」に関心を抱き、月に数回、県内の農家にも足を運ぶ。「買う・食べるの前に何があるのか。もっと掘り下げて考えたい」。学び・気付きのフィールドは、まだまだ広がっている。
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