横須賀市は5月13日、国内最大規模となる2つのストリートダンス大会を開催すると発表した。全国各地でダンスコンテストやイベントを手掛けている事業者らと連携して実施する。ダンスの持つ自由さと開放感を横須賀の都市イメージとして広く発信していく考え。7月にうみかぜ公園で開催されるBMXジャパンカップとともに、アーバンスポーツを通じたまちづくりや地域活性に取り組む。
誘致するのは1994年から続く、日本で最も伝統のあるコンテストとされる「JAPAN DANCE DELIGHT」の横須賀大会。全国大会につながる予選会の位置付けで、最大70チームを集めて横須賀芸術劇場で開く。もうひとつが高校ダンス部の頂点を決する「高校ストリートダンスグランプリ」。全国からのべ160チーム、約3500人の参加者を見込む。来年1月・2月に横須賀市文化会館で予選会を開き、決勝大会を3月に芸術劇場で実施する。
自治体の全面的なバックアップでダンス大会が開かれるのは全国でも異例。市はアーバンスポーツを横須賀の文化として定着させたい考えだ。この実現に向けて、ダンスの練習に欠かせない大型ミラーをうみかぜ公園や1万メートルプロムナードに設置していく計画。ダンスを愛好する若者らが集まる環境を用意する。
市内でダンス教室を主宰し、先の2大会の運営にも携わる角田義昭さんは、「ストリート文化が横須賀の日常風景になっていくことを期待している」と話した。
高校グランプリ 驚きを隠せない
当事者である高校生ダンサーたちの反応はどうか。横須賀総合高校ダンス部「VIBES CREW」で部長を務める山田陽菜さん(3年)は、高校グランプリの横須賀誘致に驚きを隠せない。
現在の部員数は30人。コーチ不在の中、生徒主体で試行錯誤しながら練習メニューを組み立てているという。「発表の機会も少なく、文化祭や市内のダンスイベントに出場しているだけ。全国レベルのダンスに触れられるチャンス。刺激を受けたい。目標ができることで練習に対する姿勢も変わりそう」と山田さんは話した。
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