横須賀市は1月16日、YRP進出企業の(株)ニフコ(光の丘5の3)と地域課題解決をテーマとした包括連携協定を結んだ。市内学校等のICT化の推進や人材育成、市内事業者の生産性向上などで双方の強みを活かし、情報共有を行うことで実現をめざす。
ニフコは工業用ファスナー・プラスチック部品製造販売大手。2013年、YRPに製品開発拠点の技術センターを開設、15年には本社も移転している。
近年では新事業展開として、電池レスデバイス(電池不要の装置)の開発に注力。市と連携して、高齢者の居場所確認を目的とした電池レスセンサー内蔵シューズや三浦学苑高校で教室の空調制御や照明の点灯状況を「見える化」するスマートスクールの実証実験などを行ってきた。
今回の協定締結を契機にこれまでの協働体制を深化させる。
具体的には、三浦学苑で行っている取り組みを市立学校に範囲を広げて実施する。電池レスセンサーを各教室に設置し、温湿度や照明・施錠の管理を行うことで電気使用量を削減するほか、職員の負担軽減につなげる。3月に野比中学校で実証実験を予定している。
同社では「横須賀発で学校の省エネルギー化」をめざすとしており、積み上げた研究成果を実用化させる。
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