横須賀商工会議所は9月11日、日本最大の通信制高校「N高・S高」を運営する学校法人角川ドワンゴ学園、オンライン大学「ZEN大学」の開学を目指す日本財団ドワンゴ学園準備会と連携して高校生・大学生の起業意識を高めるビジネス塾を展開することを発表した。同商議所では支援の仕組みを用意することで、地域に新たな雇用や投資を生む若手起業家を呼び込むきっかけにしていく考え。
横須賀市が直面している人口減少や事業者数の減少といった課題を学生らと共有し、解決につながる新しいビジネスアイデアを編み出してもらう。活性化の起爆剤として市が積極推進しているeスポーツ、サブカルチャーといった分野でも若い発想を生かした取り組みを期待する。
「インターネットの高校」として知られるN高・S高は、生徒数が3万人を超える。来春に開学するZEN大学もオンライン中心の学びを提供していくが、リアルな体験から得る学びの重要性を認識しており、運営法人は実践教育の場として導入を決めた。
「よこすかビジネスプランラボ」の名称で9月末にプログラムがスタートする。初回は7人の生徒が参加。地域課題を理解するフィールドワークや市内で起業してビジネスを行っている経営者の話を聞き、自身の起業プランをまとめる。11月に発表会があり、アイデアだけでなく実行を同商議所が後押ししていく。平松廣司会頭は「『若者の起業を応援するまち』であることを全国に発信していく」と話している。
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