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横須賀・三浦版 公開:2024年11月22日 エリアトップへ

秋の叙勲で旭日双光章に選ばれた 泉水 孝子さん 横須賀市金谷在住 74歳

公開:2024年11月22日

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泉水 孝子さん

数多の成長、見届けて

 ○…各界の功労者に贈られる春秋叙勲。受章した肩書は「県スポーツ協会副会長」だが、県警OG、県なぎなた連盟の副会長の横顔も。競技との出会いは湘南女子学園(現・湘南学院高)2年時に、横須賀署が校内で行った体験教室。女性警官が長いなぎなたを巧みに扱う姿に憧れた。指導者として認められる「教士」の資格を47歳で取得してからは後進の育成にも携わるようになった。

 ○…警察官時代は主に少年犯罪を担当。未成年同士のけんかや万引き、違法薬物取締りの現場などに関わってきた。女子高生への連続強盗事件で捜査一課に協力したことも。少年である被疑者の取り調べを担当した。「まずは世間話から。会話をする中で心を開いてくれる」。証言を拒む被疑者も、ぽつり、ぽつりと話をしてくれるようになった。少年院出所後に警察署で再会。罪を償い、更生した姿を見た際は担当官としての冥利に尽きる思いだった。

 ○…現在よりも警察署内の男性比率が高かった時代。体力や力の面では苦労も多かったが、「女性の自分にこそできることがある」と前向きに職務に取り組んだ。印象に残っているのは57歳の時、自殺未遂で保護された少女との出会い。男性ばかりの捜査員の中、自分には家族や友人関係についての悩みを明かしてくれた。「警察と市民の関係ではなく、対等な女性同士の関係」として、その後も少女の相談相手として立ち直りを見守った。

 ○…退官後、今度はなぎなたの指導者として若者世代に関わるように。「更生」に携わる機会こそなくなったが、成長を見届けるのはまた違った喜びがある。生徒に求めるのは「挫折後のがんばり」。落ちこんだ時こそ成長の機会と、言葉で選手を奮い立たせる。

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