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横須賀・三浦 社会

公開日:2026.05.29

神奈川県海洋ごみ 横須賀・三浦に65%が漂着

  • 通り矢堤防(三浦市)で実施したビーチクリーンの一場面(左上が豊田代表)

    通り矢堤防(三浦市)で実施したビーチクリーンの一場面(左上が豊田代表)

 海洋ごみ削減に取り組むNPO法人海の森・山の森事務局(本部・横浜市)は2020年4月、神奈川県内のごみの分布を調べようと「プラごみバスターズ事業」を実施した。湯河原町から川崎市の多摩川河口まで、435Kmにおよぶ県内の海岸線を歩いてごみを拾い集める前例のない取り組みで、4年9カ月におよぶ活動で集めたごみは3tを超えた。

 地域ごとの量を詳細に分析したところ、総量の65%が横須賀市と三浦市に集中する結果となった。この要因について、同法人代表の豊田直之さんは「相模湾と東京湾に囲まれた三浦半島が、潮の流れや風の影響により、ごみが“引っかかりやすい”地形であるためではないか」と推測。「海岸線をきれいに保つには、ごみの多い地域で集中的に取り組む必要がある」とし、24年12月の踏破後も横須賀と三浦を中心にビーチクリーンを続けている。

 一方、いくら活動を行っても、「いたちごっこ」のようにごみは再び流れ着く。街中のごみが川を通じて海へ運ばれるため、「不法投棄やポイ捨てなど、一人ひとりの意識を変えなければ根本的な解決にはならない」と嘆く。

プラごみ分解を研究

 海岸美化活動として、東京水産大学(現・東京海洋大学)で魚の生態を学んだ経歴もある豊田さんは、“フナムシ”の研究にも取り組んでいる。プラスチックを分解するとされるバクテリアを体内にもつ特性に着目したもので、大学等の協力を得ながら、海をプラスチック汚染から守る取り組みにも挑んでいる。

 東京ドームほどの平らな岩、グランドキャニオンのような断崖絶壁、静かな入り江など、活動を通じて三浦半島の魅力を実感したという豊田さん。一方で、人がほとんど訪れない場所も多く、2時間の清掃活動で65kgものごみが収集できる海岸もあるという。「この惨状は実際に目にしないと分からない。ぜひ我々の活動に参加して欲しい」と呼びかけている。

 同法人の活動予定は、「海の森・山の森」で検索する。

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