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公開日:2026.07.03

三浦市在住下里さん 届けるのは「希望」 小児がんと闘う親子に

  • 絵本のモデルの下里茜吏ちゃん(写真中央)と両親

    絵本のモデルの下里茜吏ちゃん(写真中央)と両親

 三浦市在住の下里真里さんが、小児がんの一種「髄芽腫(ずいがしゅ)」と闘う子どもとその家族へ向けた絵本の制作・寄贈を目指して、クラウドファンディング(CF)を立ち上げた。ネット上のネガティブな情報による不安を払拭し、いま闘っている親子へ「希望の光」を届けたいとしている。

小児がんと闘う親子に

 絵本のモデルは、下里さんの長女である茜吏(あかり)ちゃん(8)。3歳3カ月の頃、歩行のふらつきをきっかけに脳腫瘍(髄芽腫)が発覚した。その後、腫瘍摘出手術や抗がん剤、放射線などの治療を約1年半にわたり経験。治療終了から4年を迎えた現在は、後遺症と付き合いながらも地元の小学校へ元気に通学し、学校生活を楽しんでいる。

 当時を振り返って、真里さんは「抗がん剤治療の先にどんな未来があるのか分からず、ネットで検索してもネガティブな情報ばかりで不安が募る日々だった」と語る。その経験から、同じ境遇にある親子の希望となる本を作りたいと決意。絵本には茜吏ちゃんの実体験だけでなく、主治医の監修のもと、入院生活で得た気づきや次のステップへの見通しなどを盛り込んでいく考えだという。自身が周囲の支援や温かい励ましに救われたことから「今度は支える側に立ちたい」と取り組みの原動力を話している。

 集まった資金は絵本の制作費に充てるほか、国指定の小児がん拠点病院をはじめ、関東を中心とした医療機関や図書館、小学校などへの寄贈を計画している。治療中の子どもたちだけでなく、周囲の同世代にも身近な問題として理解を深めてもらう一助にするためだ。現在は日本語版の制作を進めており、将来的には英語版など多言語での展開も視野に入れる。

 「治療がゴールではなく、その先も人生は続く。元気に育つ娘の姿を通して、希望の光を届けることができたら」と真里さんは発する言葉に力を込める。

 クラウドファンディングの受け付けは7月31日(金)まで。支援内容などの詳細は、CAMPFIREの特設サイト(https://camp-fire.jp/projects/940008/view)から確認できる。

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