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歩行の採点で転倒予防 県が実証事業

社会

掲載号:2020年3月20日号

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職員がタブレット端末を使って測定・分析
職員がタブレット端末を使って測定・分析

 “歩きの見える化”で要介護になる原因のひとつ、転倒のリスクを減らして健康寿命を延伸―。神奈川県の未病改善の取り組みの一環として、機能訓練特化型デイサービス「アーブル・ヴェール」(諸磯)では、今年1月から今月末まで歩行解析デバイス「AYUMI(アユミ) EYE(アイ)」の実証事業が行われている。

 筋力低下や歩行障害などによる転倒をきっかけに寝たきりとなる高齢者が多く、歩行改善がそれらのリスク軽減に効果的とされており、実用性の検証を進めている。

訓練の意欲引き出す

 計測は、歩数計サイズのセンサーが付いたベルトを腰に装着=写真下。10mほどまっすぐ歩くと、推進力(歩行速度・歩幅)、左右のバランス、リズムを測定・分析してすぐに点数化し、高いほど理想的な歩行を示している。

 「前回より点数が上がりましたね」。施設職員から評価を聞いた利用者の女性は「調子が悪いときは点も低い。結果が楽しみでリハビリをまた頑張ろうと思える」とモチベーションについて笑顔で話した。

 同施設の相澤浩一施設長も「AYUMI EYE」の利点について、「簡便な操作で職員の作業負担が少なく、利用者一人ひとりの状態をより詳細に把握、データを蓄積することで、きめ細やかなトレーニングメニューの提案が可能になる」など期待を寄せた。

健康産業の拡大へ

 同実証事業は、県が推進する健康寿命延伸と医療分野の新たな市場・産業の創出拡大を目的とした「ヘルスケア・ニューフロンティア政策」の「神奈川ME―BYOリビングラボ」事業。株式会社早稲田エルダリーヘルス事業団の同デバイスを使い、県内7カ所の医療機関や介護施設などで3月末まで検証が行われ、測定者やスタッフの声が商品開発などに生かされるという。

増加する要介護者数

 三浦市の統計によると、市内の要支援・要介護認定者数は年々増加。2012年度2293人から18年度には3081人に推移する。人口減少の一方で高齢化率は県内最高の約40%にのぼり、高齢者の健康で自立した生活と介護予防が課題となっている。

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