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三浦版 公開:2020年3月20日 エリアトップへ

御利益は「疫病退散」 三崎の疱瘡神社

社会

公開:2020年3月20日

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海南神社境内に祀られている疱瘡神社
海南神社境内に祀られている疱瘡神社

 新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るい、被害が拡大するなか、感染予防や終息を祈願する人が訪れる神社がある。

 三浦半島の総鎮守として知られる海南神社(三崎4の12の11)の境内の一角。鳥居をくぐった左奥に佇む「疱瘡(ほうそう)神社」だ。

 疱瘡とは、天然痘ウイルスを病原体とする感染症のひとつで、強い感染力と致死率により古来の人々から恐れられていた流行病のこと。同神社では源為朝が祀られており、由緒によると「疱瘡神社御祭神・源為朝が疱瘡の神様になったのは、伊豆大島から来ているとされている。昔、疱瘡が流行したとき、(保元の乱で敗れた為朝が流刑された)大島だけが1人の患者も出ない、これは豪勇の為朝が居たので疱瘡をよせつけないのだろうという俗信から来ているもので、それが三崎に入ったのである。この神様は又、痲疹の神様としても信仰が篤い」―とある。

 御神徳を記した案内板には「疱瘡退散・ウイルス除」とあり、先月から参拝する氏子や観光客の姿が増えたという。

 また、先頃には、原区の原稲荷神社でも恒例の疱瘡神祭が執り行われ、海南神社の米田郷海宮司によって祝詞が奏上された。

商家の守り神「鍾馗(しょうき)」

 現在、手づくり作品を展示販売する「クラフトうみべ」として使われている旧永村履物店(三崎銀座通り商店街)。大正初期に建造され、重厚さが目を引く蔵造りの屋根に飾られている「鍾馗」=写真下=の像も、疫病神を除くと言われる魔よけの神を祀っているもの。日本では、疱瘡・天然痘除けや学業成就に効果があるとされ、邪気が侵入しないよう睨みをきかせている。

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