逗子市は早ければ2020年度中を目指していた総合病院の開設時期を22年度中にするスケジュールを明らかにした。これに伴い、市は説明会を開催。参加した市民からは質問や意見が相次いだ。
スケジュールの見直しは3月末に発表された今年度の県保健医療計画で、現在109床が割り当てられている選考法人葵会に対する追加配分がなく、「開設時200床以上」が確保できなくなったことを受けたもの。
平井竜一市長は、団塊世代が75歳になる2025年までに三浦半島で病床が773床不足すると予測している県の医療構想を踏まえ「超高齢化社会に備えるには病床増加が必要。毎年、病床数の見直しを検討するとしているので、引き続き確保を目指す」としている。
質問相次ぐ
計画スケジュールの変更に伴い、市は5月26日に沼間中学校で、6月3日には市役所で市民説明会を開催した。
5月26日の説明会には約20人が参加。用地の無償貸与について改めて問う声や、「来年病床が確保できなかった場合はどうなるのか」などといった質問が出た。
平井市長は「不確定要素が多いため、はっきりとお答えできないこともある。しかし、市民が求める総合病院誘致に向けて引き続き準備していく」と答えていた。
今後は都市計画手続きなど、建築計画と周辺環境整備を進めつつ、病床の増床を目指す。
逗子市にとって4度目となる今回の総合病院誘致計画。16年9月にスタートし、運営法人は医療法人社団葵会、候補地は沼間3丁目の市有地約2万2千平方メートルに決まっている。
問い合わせは市国保健康課【電話】046・873・1111(内線231〜233)へ。
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