「墓じまい」 vol.23 人生100年時代今から始める終活のススメ
葉山町にお住まいのA子さんは、実家・大分の先祖代々のお墓を墓じまいする予定で、息子さんが在住する横須賀市営公園墓地の抽選を申し込みました。同時に、ご主人のご両親の納骨堂も墓じまいします。納骨堂の方は永代供養への移行が簡単ですが、A子さんの菩提寺はもめそうで頭を悩ませています。このように最近、墓じまいが急増し、令和4年は15万1076件と、この10年で2倍近くに増えました(厚労省)。その理由は「墓が遠い!」。生まれ育った地域で一生を終える人はごくまれになっています。今の若者にとって、祖父母は家族というより親せき?関係で、そのお墓参りに遠いところは遠慮したいという感覚だとか。核家族化による社会の変化ですね。
墓じまいは、改葬許可証など手続きと一時的な費用がかかりますが、管理費やストレスは無くなります。コロナ禍で地方へのお墓参りが足止めされたことも後押ししました。費用は【1】墓石の撤去、【2】閉眼供養・離檀料、【3】新たに納骨・供養など。お寺によってかなり差があるので相談し、業者に見積ってもらいましょう。先祖のお墓は墓じまいし、新たな墓は持たずに海洋散骨や樹木葬を選択する人も増えています。弔い方が多様化しているので、お墓は継いでくれる人と一緒に検討し、ずしエンディングノートに記入することをお勧めします。
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