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逗子・葉山 コラム

公開日:2025.09.12

星座にまつわるエトセトラ
「黄道光」

 黄道とは地球から見た太陽の通り道のこと。そして、「黄道光」とは黄道付近に漂う小さな塵に太陽光が反射して見える淡い光の帯です。北半球の秋、日の出の1時間くらい前から東の地平線上空に垂直の柱状かピラミッド型をしている黄道光が見られます。秋の黄道光は日の出に近い時間帯に出現するため、昔は朝日の光と間違えられることが多く、「偽りの夜明け」と呼ばれるようになったそうです。8月下旬に空に現れ、秋分の頃に最大の明るさに達し、11月上旬まで続きます。実は、春も見やすい季節です。それは春分の頃、日没後の西の空に見えます。黄道光が春の西空、秋の東空で見やすいのは、その時期に黄道面が地平線に対してより高い角度で傾き、塵が太陽光を散乱して、より広く明るく見えるからです。ただし、町の灯りなどのない暗い所でないと、確認は難しい淡い光です。

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