逗子・葉山 人物風土記
公開日:2025.10.24
逗子在住の画家で「逗子かるた」の絵札を描いた
佐藤 泰生(たいせい)さん
逗子市久木在住 80歳
傘寿の画家、探究心健在
○…逗子市制70周年記念で制作された「逗子かるた」の絵札を担当した。約50年逗子に住むが、知らないことも多く、全ての絵札について取材を重ねた。「読み札に合わせ何を主題に描くか。勉強したおかげで個展用に描いた絵まで分かりやすくなったと言われた」と振り返る。「逗子の郷土かるた。誇りをもって、地元の人たちに楽しんでもらいたい」
○…本業は洋画家で、パリやベニスといった海外の風景画や婦人画などを多く描いてきた。東京芸術大学を卒業後、大学院と助手を経てフランス政府給費留学生として渡仏。帰国後は、研究所での受験生指導や、大学教授として教壇にも立った。「絵だけで食べていくのは難しい」世界だが、時間を見つけては制作に励み、個展やグループ展などで作品を発表し、画家としての地位を築いてきた。先日も銀座で個展を開き、12月には福岡へ巡回する。
○…中国・大連生まれ。小学生の頃は手塚治虫やディズニーに憧れ、机が真っ黒になるほど模写に熱中。漫画が好きで寝床に積み上げて読み漁った。高校時代は卓球に没頭するも選手としての限界を感じ、進路を好きだった絵の道へ。大学入試は「失敗したと思ってアルバイトも決めていた」が、結果は合格。同期は4浪5浪の年上ばかり。初めは実力差に苦労したと懐かしむ。
○…仏国から帰国後、妻の実家のあった逗子に移住。当初は「富士山は描かない」と決めていたが、60歳を過ぎて体調を崩し、健康のために散歩で海岸を歩くようになると富士山の存在を無視できなくなり、題材にするようになった。近年は油絵や水彩とは質感が違う「ガラス絵」にも力を入れ、その可能性を追求する。傘寿を越えても創作意欲は増すばかりだ。
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