昨年7月の「藤沢市事業仕分け」を受けて「要改善」との方針を藤沢市が示した八ヶ岳野外体験教室。存続の危機が叫ばれる中、「藤沢市八ヶ岳野外体験教室を愛する会(犬山聡彦代表)」が今月19日(日)、教室の魅力や現状を知ってもらおうと勉強会を初開催する。
「愛する会」は今年1月に発足。きっかけは、体験教室が仕分けの対象になったことだった。片瀬公民館ボランティアサークルなどの活動を通じ、地域の子どもたちと体験教室に年数回、10年以上に渡って訪れていた犬山さんは「非常に驚いた。存続のために、できることから始めなければと思った」と語る。
同会は現在5人。犬山さんのほか、ボランティアサークルの仲間や元PTAなど、体験教室に親しんだ市民の有志たちだ。「市内の公立小中学校では学校行事で宿泊体験を行うこともあり、非常になじみ深い場所だと思う。仕分け対象になったこと自体知らない人も多いのでは」と話す。
同教室は児童生徒の宿泊生活や野外体験の場として、1992年に設置された学校教育施設。年間で約2億円の予算を計上している。
市が示した方針では、指定管理者の契約が更新となる来年度までには一定の結論を出すとしているが、教育委員会は「現在は市教委などで総合的に検討している段階」とした。犬山さんは「あと10年すると八ヶ岳に行った子どもが親になり、その子どもが八ヶ岳に行く。家族共通の話題にもなるし、文化として残していくべきもの」と語った。
勉強会は19日午後2時から
善行公民館で今月19日(日)午後2時から行われる勉強会では、同教室の秦野知己教室長を招き、自然豊かな八ヶ岳の魅力、四季折々の楽しみ方について講演を行う。問・同会【電話】0466(24)2585
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