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公開日:2026.01.01
藤沢市保健所
「感染対策の心掛けを」
訓練・実践で医療連携強化
市民の健康を支えている藤沢市保健所。自身と家族の健康を守るため、どう予防し、備えればいいのか。阿南弥生子所長に話を聞いた。(聞き手/本紙藤沢支社長・有賀友彦)
――保健所の立場から見た最近の傾向と、市民が心掛けるべきこととは。
「市では昨年6月、6年ぶりに麻しん(はしか)患者を確認し、最終的に15例の報告がありました。インフルエンザは感染者のピークが例年より早まり、コロナ禍を経て感染症の流行パターンが変化しています。通年では食中毒にも注意が必要です。大切なのは、基本的な感染対策となる手洗いの習慣化です。混雑した場所や医療機関受診時など、状況に応じたマスクの着用も有効です。体調を崩された際に、周囲へ広げないよう外出や人との接触を控え、十分な休養で体調を整えるため、気兼ねなく休める社会環境も大切です。また、ワクチン接種は発症の予防だけでなく、重症化予防や周囲への感染拡大防止に極めて有効なので、乳幼児期の定期接種をはじめ、適切な時期の接種をご検討ください」
――いま特に力を入れている事業はありますか。
「いま藤沢市新型インフルエンザ等対策行動計画の改定作業を進めており、24年3月策定の藤沢市感染症予防計画と併せ、新興感染症や災害時の感染症蔓延に備える健康危機管理の指針となります。昨年12月には藤沢市民病院と共催し、市内19の医療機関の参加協力を得て、新興感染症等発生想定合同訓練を行いました。シナリオを事前に明かさないブラインド方式の訓練で、有事での各機関の役割分担と連携を実践形式で確認し、地域医療ネットワークを一層強固にしました。今後も継続実施したい考えです。健康危機管理の面では、昨年7月に発生したカムチャツカ半島付近を震源とする地震に伴う津波警報の発令もありました。幸い被害はなかったものの、酷暑下での避難や交通遮断への対応などの課題もみえました。想定外をなくすための想像力を働かせ、医師会・歯科医師会・薬剤師会等関係機関と緊密に連携し、どんな状況でも市民の健康と命を守る体制を構築していきます」
――今年の方針、今後の展望を教えてください。
「近年の地震頻発が示す通り、私たちは常に災害と隣り合わせです。全国的に公衆衛生人材は不足しており、国は自治体間の相互支援や限られた人的資源を有効活用する仕組みづくりを進めていますが、本市でも被災地へ職員を積極的に派遣し、現場での経験を市に還元し災害対応力を高めるとともに、他自治体からの支援を円滑に受け入れる受援体制を構築していきます」
――最後に市民へのメッセージをお願いします。
「保健所の役割は、病気を防ぐだけでなく、市民が安心して健やかに暮らし続けられる日常を守ることも使命です。健康危機管理で大切なのは、行政の備えに加え、市民一人ひとりと大切な人を守る意識です。正しい情報に基づき、手洗いなどの感染症・食中毒予防や健康づくりなど日々の積み重ねが大切です。藤沢市保健所は、医療・福祉の専門職、市民の皆さまと手を取り合い、誰もが笑顔で過ごせる健康都市・藤沢の実現に向け全力を尽くしていきます」
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