11月に開かれた神奈川県高校体操競技新人大会で総合優勝に輝いた 高木希理(きり)さん 日大藤沢高校2年生
好きな言葉は「粉骨砕身」
○…段違い平行棒、ゆか、跳馬、平均台の4種目を演技する女子体操競技。これまで、種目別で1位になったことはあるが、4種目の合計得点で争われる総合優勝を勝ち取るのはこの大会が初めて。「とても嬉しい」とにっこり微笑む。元々実力は上位クラスで「優勝を狙っていた」という。優勝争いの接戦も自分の演技を集中してやってのけ、種目別でも段違い平行棒と平均台で1位を獲得した。
○…体操を始めたのは小学校3年生のとき。おばに勧められ近所の体操クラブに入会。「体を動かすのが好きだったので、楽しかった」と振り返る。その後、現在所属する日藤ジュニアに移り、本格的な競技にも取り組み始めた。練習が嫌になることもあったが、一緒に練習する仲間やコーチたちに支えられ続けてきた。体操の一番の楽しさは、「技が増えていくことと成功したときの達成感」なのだとか。
○…今回の大会では、昨年夏から練習してきた新しい技に挑戦した。演技の構成も新しくし、自身もステップアップとなる大会となった。そんな大会を前にした10月、修学旅行で1週間カナダへ。「本当に楽しかったけど、やっぱり試合のことが頭から離れなくて」と、旅行中もホテルのトレーニングジムで体を動かし備えたという。大会では、得点もそうだが、気持ちも上回ったのかもしれない。
○…二宮町育ち。身長は151cm。少しおっとりした話口調が可愛らしい。好きな科目は、地理と数学。高校生なら興味のありそうなテレビ番組やタレントにも関心が無いのだとか。名前の希理には「希望の道」という想いが込められているという。好きな言葉は「粉骨砕身」。日頃の練習で「骨を粉にして、身を砕くほど努力ができているかと自問しています」。そう話す表情がプロのアスリートのように凛々しく見えた。
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