鉛筆画の作品展「白と黒の世界」を市内初開催する 柴田 敦さん 片瀬山在住 50歳
写実の極み、鉛筆で
○…見た人の目を釘付けにする写真のような絵を描き始めて約10年。きょうから市内で初の作品展を開催する。これまで描いた絵は100点以上。表情豊かな人物や動物、風景画などを鉛筆だけで表現してきた。以前、横浜での展覧会で藤沢での開催を望む声が多くあったといい、「足を運んだ人にどう感じてもらえるかが楽しみ」と笑顔。
○…高校ではバンド活動に没頭し、20歳の時にオーディションに合格してデビュー。約3年活動した後、店舗のデザインなどを手がける父の会社を継いだ。40歳のある日、転機が訪れる。カメラで白黒写真を撮ろうとネットでサンプルを探していた時、1枚の作品に出会った。妖艶さをたたえ、じっと正面を見据えるハリウッド女優。「一目見た瞬間、きれいな白黒写真だと思った」。実は緻密な鉛筆画。描いてみたいという衝動にかられ、独学で描きはじめるようになった。
○…仕事での移動や旅行などで外出しても絵の題材をつい探してしまう。「脳内の9割が絵のことばかり」と自負するほど、鉛筆画への思いは強い。制作スタイルは題材の写真を1週間見続けて、記憶し、一気に描きあげる。今ではA4サイズであれば1、2週間で完成。納得がいくまで、妥協せず描きこんでいく。「描く時はとことん描き続けている。他のことをしている時も気付くと絵のことを考えているね」と話す。
○…今やってみたいことは藤沢の風景を題材にした絵を描くこと。市内の景色とそこにいる人を切り取った一瞬を作品にして、展示をすることが目標だ。「住んでいるからこそわかる町の姿を描いてみたい。海だけでなく、多くの場所に足を運んで描いて、鉛筆画に興味を持ってくれる人が増えたらうれしい」と願いを語った。
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