藤沢市は、幼稚園の前後の時間帯に保育施設で子どもを預かる「幼稚園送迎ステーション」を10月、湘南台駅近くに初めて開設する。待機児童対策として保育施設と幼稚園を連動させる珍しい取り組みで、今後、需要や効果を検証するという。
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同施設では、朝は午前7〜9時30分、夜は午後6〜7時(延長保育8時まで)の間、保育を行い、幼稚園の時間帯にはバスで子どもを送迎。施設は、幼稚園に通園するまでの間、一時的に滞在する場という位置づけで、保護者は同ステーションに送り迎えする。
市子育て企画課によると、湘南台では0〜2歳児を中心に預かる小規模保育施設などの卒園後の受け皿が不足。同施設と幼稚園を組み合わせることで、待機児童の減少を目指すという。
事業は市内で小規模保育施設や認可外保育施設を運営する(株)オフィスエムに委託。国の助成制度を活用し、事業費は国と市が折半する。
対象は小規模保育施設を卒園した3〜5歳児で定員は21人(3歳児7人・4歳児7人・5歳児7人)。開設場所は駅徒歩圏内の湘南台2丁目で、湘南台幼稚園と提携する。
保育料は月額2千円を予定。夏休みなど幼稚園の休業期間中は午前7時から午後8時まで終日、同施設で保育を行う。
市は今回の取り組みをモデル事業とし、1年程度効果を検証。需要などを見極めた上で、市内他地区でも実施するか検討する。同課では「この仕組みであればフルタイムで働く人も幼稚園が利用できる。保育園に入れない場合の新しい選択になれば」と話した。同課によると、同様の取り組みは県内では厚木市と大和市が実施している。
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