真っ赤な看板がトレードマーク。地元民に愛される老舗中華料理店「中華大新」が先月22日、同店の石川工場(石川1の18の4)で、自動販売機での冷凍ギョーザと春巻きの販売を始めた。販売開始から2日で約200箱を売り上げるなど出だしは好調。代表取締役の葛山昌和さん(62)は「まさかこんなに売れるとは思わなかった。いつも店舗を利用してくれている方々も買いに来てくれ、ありがたい」と感謝の気持ちを話す。
コロナ禍で、休業や時短営業などが求められ、苦境が続く飲食店。同店も例外ではなく客足は減少。葛山さんは一念発起し、昨年春頃から非対面・非接触で販売でき、テイクアウト需要にも応えられる、冷凍ギョーザの自動販売機の導入を模索し始めたという。
自販機には、1箱30個入りの冷凍ギョーザと、1箱12本入りの冷凍春巻き計50箱を用意。価格はどちら税込み1000円と、釣りいらずの買いやすさを徹底した。
「工場直売なので無くなってもすぐに補充できます」と葛山さん。子連れの家族や高齢者、近隣の工場に勤める単身者など幅広い世代の人が買い求めに来ているという。
地元に愛され48年
1973年に藤沢駅南口で創業。現在は藤沢、鎌倉、茅ヶ崎市に店舗を構えている。人気メニューは、熱々のひき肉のあんかけがのった「大新ラーメン」。飲み会後の締めに大新ラーメンを求めて足を運ぶ客も多く、地元民のソウルフードとして愛される。
石川の工場へ足を運ぶ人の中には「店舗でいつも美味しく頂いています。がんばって」という根強いファンも多い。葛山さんは「地元の方が応援してくれていることが分かってうれしい」と笑顔をみせた。今後、自販機の導入拡大を検討していくという。
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