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藤沢 トップニュース社会

公開日:2022.10.07

藤沢市
電子図書サービスを開始
9千冊、24時間利用可能

  • 「ふじさわ電子図書サービス」のトップ画面

 藤沢市は、1日から市民を対象にスマートフォンやパソコンなどで閲覧できる電子書籍を貸し出す「ふじさわ電子図書サービス」を開始した。図書館カードを所持していれば来館不要で、24時間インターネット上で利用できる。仕事や子育てなどで開館時間に足を運べない人や読書習慣のない人に向け、市図書館担当者は「様々な境遇の人に読書の機会を提供できれば」と期待を寄せる。

 登録されているのは料理レシピ本やビジネス書、旅行ガイド、絵本、著作権が切れた「青空文庫」など約9千冊。市は今後も書籍登録を充実させ、今年度中に計1万冊以上を見込む。

 対象は市内在住・在勤・在学者。利用は「ふじさわ電子図書サービス」のホームページから図書館カードに記載されたIDでログイン。一度に2冊、2週間まで借りることができ、期間を過ぎると自動で返却される仕組みだ。

 端末の機能を利用し、文字の大きさを変更したり、音声の読み上げも可能。予約も可能で、1人2点まで。

 電子図書の貸出や予約点数は図書館資料の貸出点数(上限10点)、予約点数(6点)には含まれない。

11月から11図書室オンライン化

 市は図書館のICT化を進めており、11月1日(火)から湘南台・湘南大庭を除く11カ所の市民センター・公民館内にある市民図書室をオンラインでつなぐ新システムが導入される。

 4図書館(総合・南・辻堂・湘南大庭)と所蔵資料を一元管理。今後は1枚の図書館カードで、各市民図書館、市民図書室がすべて利用可能になる。

 これまで、図書室では紙のカードのみで管理していたため、同一の図書室で貸出返却する必要があった。新システム移行後は、各図書館・図書室、市民図書館のブックポストのいずれでも返却が可能になる。

 図書館ホームページから市民図書室が所蔵する本の予約もでき、市民図書室の貸出冊数は6冊から10冊に増える。

 導入に伴い、図書室ごとに発行していた紙の貸出証は10月末日で廃止。図書館・図書室で共通の図書館カードを随時発行している。

 総合市民図書館担当は「電子図書サービスの導入、図書館・図書室のオンライン化で本の貸出返却の利便性が向上する。これまで利用していなかった人にも図書館に足を運ぶ機会になれば」と話す。

 導入準備に伴い、市民図書室は10月11日(火)から31日(月)の期間、一斉休室する。4図書館は通常通り開館。

 事業に関する詳細や問い合わせは総合市民図書館【電話】0466・43・1111。

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