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公開日:2026.07.24

打戻 宇都母知神社 国有形文化財へ文化審答申 震災乗り越え100年

  • 鳥居をくぐった正面にある拝殿と奥に続く幣殿、本殿(上)、境内の飛び地に位置する鐘楼(下)

    鳥居をくぐった正面にある拝殿と奥に続く幣殿、本殿(上)、境内の飛び地に位置する鐘楼(下)

 文化庁の文化審議会は17日、市西北部エリアの打戻に鎮座する「宇都母知神社」の本殿、拝殿および幣殿、鐘楼の3件を国の登録有形文化財(建造物)に登録するよう文部科学大臣に答申した。答申通りに告示されれば、藤沢市内にある同文化財は21カ所45件、県内神社では2例目となる。

 宇都母知神社は、平安時代中期の927年に施行された法令集「延喜式」の神名帳に記載されている、古代以来の由緒ある神社を指す式内社。市郷土歴史課によると、全国に2861社、相模国には13社あり、藤沢市域に所在が確定しているのは1社のみという。

 関東大震災(1923年)で当時の社殿が倒壊したが、氏子らが浄財を募り、その3年後の26年に現在の本殿などが復旧。折しも今年で再建100周年を迎える。

 登録を答申された本殿は、伊勢神宮の外宮正殿にならったとみられる神明造で、コンクリートの基壇上に建つ。震災復興期での復古的かつ簡明な意匠が特徴だ。

 本殿南方に建つ拝殿および幣殿は、本殿と調和を保ちながら古式を今に伝えている。

 境内南西の飛び地に位置する鐘楼は「鐘撞堂」とも呼ばれ、入母屋造の構えで、参道沿いの風格ある歴史的景観を形成している。

 いずれも木造平屋建、鉄板葺の構造。

社殿再建の節目

 震災を乗り越え、地域の信仰と歴史をつないできた復興建築が国の文化財として認められるのを前に、御厨浩和宮司は「社殿再建の節目の年にお祝いが重なった。次の100年に向けて関係者一丸となり、神社を守る気持ちがより一層高まった」と地域のシンボルとして今後の保存と活用に力を込めた。

 同神社では、社殿再建100年記念念事業も進んでいる。社殿の屋根修復が今月末で竣工。10月4日(日)には式典が斎行され、巫女舞奉納や雅楽奏上が執り行われる。

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