藤沢 社会
公開日:2026.06.26
追跡変わる部活動【2】 委ねる休日、育む専門性 市内中学校で進むモデル実証
教職員の負担軽減や生徒たちの持続的なスポーツ・文化活動の推進を目的とした「部活動改革」。全校実施を見据え、先んじて地域展開を体現しているのが、モデル実証の現場だ。休日部活動の地域クラブ化は、休日の活動の管理運営を民間事業者が担い、指導を地域クラブの指導員が担当する。生徒は平日と同じように練習を行うが、運営と指導の主体を地域側へ委ねることで、教員の休日業務の軽減を図る仕組みだ。
手厚い見守り
2023年度から実証に参加し、今年度も継続している滝の沢中学校陸上部は、小学生などに陸上競技を指導する民間クラブ「藤沢AC」との協働を重ねてきた。
同部では平日4日、休日1日の活動のうち、休日の指導を同クラブの指導員が担う。顧問の神戸正博教諭(38)は「休日は大人の目が多くなり、より手厚く見守れるのがいい」とメリットを語る。自身も地域指導員として登録し、休日の活動に関わり続ける神戸教諭。長距離や短距離はクラブのコーチが担い、自身はフィールド種目を教えるなど、役割分担によって平日の学校練習以上に「専門的な指導」が可能になったという。
こうした体制には、生徒たちからも前向きな声が上がる。副部長の磯貝桔里さん(3年)は「手の振り方や足の動きなど、種目ならではのポイントを助言してもらえて速く走れるようになった」と笑顔を見せる。同クラブの小学生と練習する機会もあり、「後輩への教え方も身に付いた」と競技以外の面でも成長を実感。部長の木村美里さん(3年)も「いつもはできないメニューに挑戦でき、第三者目線で疑問を解消できる。記録を伸ばすためにも今後も続けてほしい」と声をそろえる。
意思疎通がカギに
順調な連携が進む一方で、見えてきた課題もある。神戸教諭は「競技の特色にもよるが、特にチームスポーツでは顧問とコーチの間で緊密な意思疎通が図れないと難しいのでは。指導方針がぶれると子どもたちが困惑してしまう」と、学校と地域がバトンをつなぐ難しさを指摘する。
「自分は土日も部活に関わりたいと思うが、休日の業務を負担に感じている教員にとっては時間的拘束が減って楽になるはず」と休日部活の地域クラブ化の意義を語る神戸教諭。
同様のモデル実証はこれまで同校の他、湘洋中、高浜中などでも行われた。
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