意見広告・議会報告
市政の現場から 高齢者のペット飼育と課題 藤沢市議会議員 かみお江里
高齢化や核家族化といった社会の変化に伴い、経済的困窮や社会的孤⽴、障がいなど⽣活のしづらさを背景に、ペット飼育に困り事を抱える⼈もいます。一方、動物愛護管理法では、飼い主はペットがその命を終えるまで適切に飼うこと（終生飼養）が原則。私は12⽉20日市議会定例会で、福祉的観点から飼い主への生活支援等を念頭に置いた「人とペットとの共生社会の実現」について⼀般質問しました。
昨夏、多機関連携の恒常的⽀援体制がある「こうが⼈福祉・動物福祉協働会議」に取り組む滋賀県甲賀市を視察。動物愛護管理分野だけでなく、社会福祉分野の行政職員や専門家等と連携した施策が展開されており、ペットの飼育に絡んだ問題を早期発見、対処できる支えあいの仕組みづくりが築かれていました。
本市では、保健所と⾼齢者⽀援課が連携し、飼い主がペットの⾯倒を⾒てくれる⽅を事前に決めておくなどペット飼育の情報を発信していますが、官⺠連携で情報共有する場も必要です。市からは、⾼齢者を中⼼に⽇頃から万が⼀の事態を考えてもらうのは重要と捉え、今後は地域包括⽀援センターの市職員のほか、ケアマネジャー、訪問看護ステーションといった専⾨職への周知を図り、ペットと暮らす⽅々の対応についても連携していくとの回答が得られました。
また本市の女性公務員の活躍推進に向け、性差を超え、多様性を生かした働きがいのある新たな職場風土への転換も質疑。所属部署での意思決定に責任を持つ立場への女性の配置はひとり親や女性の貧困、少子高齢化など住民の暮らしに密着した社会課題を解決する糸口になると思います。
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