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藤沢 社会

公開日:2026.05.29

シリーズ④消防団活動への参加 地域の安全守る「担い手」に

  • 櫻井分団長とスバスさん(右)

    櫻井分団長とスバスさん(右)

 神奈川県内に住む外国人数が4年連続で過去最多を更新し、初の30万人台となった。近年、「隣人」としての存在感を増す外国人県民とどう共生するか――。地域防災の要として安全を守る消防団に焦点をあて、外国籍団員(二重国籍の人などを除く)の2人が所属する大和市消防団を取材した。

 大和市消防団の第4分団で活躍しているネパール出身のケーシ スバスさん(28)は、2017年に来日した。日本語学校で1年以上学び、大和市内にある柏木実業専門学校へ進学。簿記などの資格を取得した後、市外の会社で働いている。

バイト先での出会い

 入団は21年。きっかけは当時、スバスさんがアルバイトをしていたコンビニエンスストアに、第4分団で分団長を務める(当時は副分団長)櫻井正紀さんが、客として訪れたことだった。

 「外国籍市民が消防団に参加してくれたら、国籍の垣根を越えた信頼関係を築く力になる」と考えていた櫻井さんは、誠実な人柄のスバスさんを消防団に勧誘した。スバスさんは「ネパールに消防団という組織はなかったと思うけれど、信頼している櫻井さんの誘いだったので、すぐに入団を決めた」と振り返る。

「分団長は父のよう」

 消防団員として活動を始め、今年で5年目。日頃の訓練に加え、自治体の防災訓練などに参加している。今年4月には市の水防訓練として、土嚢の積み作業などを行った。「こうした訓練が地域の安全を守ることにつながると思うので、やりがいがある」とスバスさん。言語や文化の壁については「特に感じなかった」と笑顔を浮かべる。

 スバスさんは「櫻井さんは面白くて何でも相談できる、父親みたいな存在。分団は家族のようなもの」と語る。櫻井分団長も「本当に真面目な好青年。母国を離れ、地域のために尽力してくれる姿勢には頭が下がる」と厚い信頼を寄せる。

国籍問わず

 大和市消防団は現在、定員250人に対し、団員数は206人。慢性的な団員不足が生じている。大和市消防本部警防課では「外国籍団員を受け入れることで、担い手を少しでも増やすことや、災害時に言葉が分からない市民との『つなぎ役』と期待している」と話している。

※外国籍消防団員については、消火活動の制限など自治体ごとに運営方法が異なります。

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