松尾崇鎌倉市長が市議会7月臨時会に提案したごみ処理に関わる一般会計補正予算案が、8日の本会議で反対多数により否決された。2月定例会に続き市議会は、市長提案のごみ処理に関わる予算に「NO」を突きつけたかたちだ。
松尾市長が提案した補正予算案は、先月策定した市のごみ処理基本計画(中間見直し)に基づくもので、一般会計の1千50万円増額を求めていた。
内容は、戸別収集のモデル地区準備や生ごみ処理機普及に向けた相談員にかかる経費、また、ごみ減量や資源化推進の市民会議立ち上げ費用、生ごみ資源化施設の調査研究費などが盛り込まれていた。
これらの予算は、2月定例会で市議会が、ごみ処理基本計画の見直しが行政計画に位置づけられていないことなどを理由に、当初予算から削除した内容だった。
今回の補正予算に反対した議員からは、「市民会議の必要性が不明確」「予算内容に緊急性がない」などの意見が聞かれた。
松尾市長は本会議後の記者会見で「手足を縛られ、泳げと言われているようなもの」と説明。この状況ではごみ減量・資源化が進まず、2015年度の今泉の焼却炉停止延期の可能性も示唆。今後とも市議会と対話を進める意向を示した。
また本会議では、市長が計画を白紙にした「バイオマスエネルギー回収施設」の整備を積極的に進める決議案が議員提案され、賛成多数で可決されている。
同決議案に反対した議員は、「なぜバイオありきなのか理解に苦しむ」と話した。一方、賛成した議員は「バイオマスは国の方針に沿っており、補助などのコスト面を考えても実現性が高い」と説明していた。
鎌倉版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|